第9章 虎探し
いや〜敦くん
良い食べっぷりだね〜
私は隣の席に座っている敦くんの姿を見ていた。
「おい太宰。早く仕事に戻るぞ。」
と私たちの逆側の席で座っている国木田さんが云う。
「仕事中に突然「良い川だね」とか云いながら川に飛び込む奴がいるか」
太宰さん、そんなことをしてたの……
「おかげで見ろ。予定が大幅に遅れてしまった。」
「「国木田君/さんは予定表が好きだねえ/好きですよね」」
と私と太宰さんが同時に云うと国木田さんは怒って机を叩く。
「これは予定表では無い!!理想だ!!我が人生の道標だ。そしてこれには」
うわー恥ずかしい!!
周りお客さんいるんだよ、国木田さん!!
「『仕事の相方が自殺嗜癖』とは書いていない!!」
え?そうだったの?私てっきり
「書いていたと思った。」
「ぬんむいえおむんぐむぐ?」
私と隣の敦くんは同時に話したようだ。