第38章 過去
私は、席を立つ。
「樋口さん、芥川くんのことよろしくお願いしますね。」
と言って私は退出する。
樋口さんは、追いかけなかった。
私は、一人エレベーター に乗って首領のところへ向かう。
すると、エレベーターが止まった。
「ん?黒雪……何処へ向かうんだ?」
「中也……首領のところ。」
乗ってきたのは、中也であった。
「俺も首領のところだから。」
とエレベーターの扉が閉まる。
「……」
「……」
私たちは、何も話さなかった。
ピンポーン!
首領がいる階に着く。
私は、先に出ようとする。しかし、
「なあ、」
「!?」
私は、中也によってエレベーターに戻る。
「何があった?」
中也は、私が逃げないようにエレベーターの壁を使って閉じ込める。
「な、何もないです!!」
私は、逃げようとするが、
無駄であった。