• テキストサイズ

文スト【白雪姫と黒雪姫】

第35章 行方不明





中也は、太宰さんを馬鹿にする。




が、

太宰さんは笑った。

「何がおかしい。」


中也が怪訝な顔つきで云う。


「いいことを教えよう。明日、『五大幹部会』がある。」

え?
嘘でしょ?

だってあれは……

「「疾っくに連絡が……」」

「理由は私たちが先日組織上層部にある手紙を送ったからだ。で、予言するんだけど……」

太宰さんは不敵に嗤った。

「君らは私を殺さない。どころか、懸賞金の払い主に関する情報の在処を私に教えたうえで、この部屋を出て行く。そして、“中也”だけが、内股歩きのお嬢様口調でね。」

「「はあ!?」」

私と中也は驚く。

何を云ってるんだ!?太宰さんは!!

「私の予言は必ず中る。知ってると思うけど。」

太宰さんは、ドヤ顔をする。

「この……状況から?」

「巫山戯る……手紙?」


中也が何かに引っかかった。

太宰さんは話す。

「手紙の内容はこうだ。『太宰、死歿せしむる時、汝らの凡る秘匿公にならん。』

何を云ってる……は!?

「太宰さん……」

中也も気づいた。そして、太宰さんから離れる。



/ 173ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp