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文スト【白雪姫と黒雪姫】

第35章 行方不明







二人の戦いは、凄まじかった。


しかし、中也の方がやはり強い。





ガッ


中也は、太宰さんの首を掴んで腰にしまい込んでいたナイフを太宰さんの首にあてがう。



「最後に教えろ。態と捕まったのは、何故だ。獄舎で何を待っていた?」


「……」

太宰さんは中也を見据えるだけだ。


「いいさ。拷問の娯しみが増えるだけだ。」

中也は、ナイフの先を太宰さんの首に刺そうとする。


私は、目を背ける。


ああ。まただ。まだ、私は人を殺す事を拒んでいる……。

マフィアでは、そんな心はダメだ。

何時か死ぬ心だ。


「一番は。」

私は、その声に驚いて中也と太宰さんを見た。

「敦君についてだ。」

敦?もしや、あの人虎のことか?

太宰さんが言うには、人虎に70億の賞典を懸けた御大尽が誰なのか、知りたいらしい。



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