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文スト【白雪姫と黒雪姫】
第32章 人を殺して死ねよとて
此処で死ぬのか、僕は?
また僕の所為だ。
僕と同じ電車に乗った、それだけの所為で
皆死ぬ。
『生きているだけで周囲の人間を損なうのだ。』
『誰も救わぬ者に生きる価値などない。』
知ってる……けど
もし、僕が
乗客を
無事に家に帰せたなら
僕は、生きていても良いって事にならないだろうか?
僕は、鏡花に向かう。
「来ないで。」
「ごめん。もう無理だ。」
やはり夜叉は、速い。
矢っ張り無理か
せめて今
あの力があれば____
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