第11章 嬰壱点ハ オッドアイの武将〜謙信〜
名前は、確か……謙信様……?
「謙信s……」
「女。貴様が、安土の姫だったのか?」
なんだこの人?
さっきから、ファと♭シとレがなっている。
ミステリー
「はい。そうですが……。」
「ほう。」
謙信様は、腰の刀を取ろうとする。
嫌な予感しかしないんだけど!!?
予想通り、謙信様は私に刀を下ろす。
「咲良様!?」
通りにいた人が、気づいた。
私は、スイッと避ける。
「ほう。なかなかやるな。」
刀が早い。今さっきのは、たまたますぎる。
と、その時聞き覚えのある音が聞こえてきた。
「越後の龍!!?」
「独眼竜か……。」
政宗であった。