第11章 嬰壱点ハ オッドアイの武将〜謙信〜
「咲良大丈夫か!?」
「大丈夫。」
私は、政宗の後ろに隠れる。
政宗は刀を手にする。
「何故、越後の龍が生きてるんだ?」
政宗は、謙信様を睨みつける。
謙信様は、フッと鼻笑いをし
「女、また会おう。」
「嫌です!!」
だって、さっき斬りかかってきたんだよ!?
嫌だよ!!
「じゃあな、独眼竜。」
そう言って、謙信様は向こうに行った。
「咲良、怪我はないか?」
政宗は、私の両腕を掴む。
「大丈夫だよ。」
私は、笑顔を作る。
すると、政宗は私の頬を引っ張る。
「ましゃむね、いひゃい。」
「お前面白いな。」
政宗は、私の頬から離すと手を掴む。