第5章 壱点ヘ 琴の腕前〜秀吉〜
「さっきから、聞いてみれば。あんたの腕前が悪いからいい音なんて出ないのよ!!」
「はあ??もう一回言ってみろ!!」
と男は殴りかかってきた。
「やめろ。」
とその時私と男の間に誰か入って、私を助ける。
「……秀吉さん?」
「咲良、無防備な女の子が喧嘩に入るんじゃありません。」
秀吉さんは、そういう。男は、ひいいと泣き喚いている。
「さて、貴様が何をしようとしていたか聞こうか?」
秀吉さんは男に殺気を出す。
私は、すぐさま秀吉さんを止める。
「秀吉さん。私が頭突っ込んだから待って。」
私は、男に聞く。
「あなたが使っていた琴を貸してください。」
男は震えながら指を指す。
私は、その指の先にある琴と平行に座る。