第1章 タイムスリップしっちゃった!?
着替え終わると、三成くんがいた。
「咲良様、お綺麗になりましたね。」
「ありがとうね、三成くん。」
「では、広間に皆様が待っていますので、」
三成くんはそう言うと私を連れて広間に向かう。
「三成です。咲良様を連れてきました。」
「入れ」
三成くんは襖を開ける。
そこには、五人の武将がいた。
「よう。久しぶりだな、咲良。」
「信長様……。」
私は、信長様の前……言わば中央に座る。
武将たちの目線が痛い。
「なぜ逃げた?あの時。」
「逃げた?私は、ただ普通のことしただけです。」
「貴様!!信長様になんと言う口答えを!!」
「秀吉静まれ。」
信長様の声により、秀吉様は押し黙った。
「普通、か。おい、貴様。褒美に何をやろう?」
「いえ、何もいりません。」
私は、きっぱり断る。
信長様は、不敵に笑うと私の顎を持ち
「ならば、天下人の女にならぬか?」
「「「「「「「!?」」」」」」」
ーそして、没頭に戻る。ー
結局私は、安土のゆかり姫と言うことでなった。