第1章 タイムスリップしっちゃった!?
「そう…あ、あのね佐助くん!なんで私たちってタイムスリップしっちゃったの、かな?」
「まだ分からない。だけど、今研究中だから新しい情報が見つかったら教えるね。」
「え?教えるってどう言うこと?」
私がそう聞こうとした瞬間、佐助くんは、消えた。
「佐助くん……?」
「おい、そこにいるのは誰だ?」
ビクッ
私は、後ろを振り向く。
そこには、馬にまたがっている二人の男性がいた。
「貴様が、『咲良』か?」
白い馬に乗っている人が聞いてくる。
「は、はい。そうですけど?」
「秀吉、確認しなくても妙な着物を着ていることでわかるだろ?」
「いや、確認しただけだ。」
二人の男性は、馬から降りて私に近づく。
「貴様を信長様の所に連れて行く。」
"え?嫌ですけど?"
私がそう言おうとしたその瞬間、
「秀吉さっさと行こうぜ。」
私は、眼帯の男性に腕を掴まれる。
そして、
私を抱いて馬に乗り
「しっかり掴まっとけよ。」
「え?ええ!!」
馬は、物凄い速さで走った。
きゃあああああああああああ
私の声は、森中に響き渡った。