第1章 タイムスリップしっちゃった!?
「そうかい?悲しいな。」
「信玄、また女か?」
そして、また新たに二人の男性がやってきた。
私、今日何人の男性に出会った?
「謙信と佐助。」
やって来たのは、オッドアイの謙信と呼ばれる男性(見た目からして謙信様と言おう。)そして、忍者姿の男性であった。
「!!君は……!!」
「え?」
「ん?佐助 。この子を知っているのかい?」
佐助は、否定の言葉を言うと
「村に迷ってしまったんでしょう。俺が送って来ます。」
と言って、佐助様(うーん。まあ様がいっか)は私を連れて歩く。
三人たちから離れた場所で、佐助様は立ち止まる。
「君は、あの時の子だね?」
と言って、佐助様は口元を隠していた布を取る。
「!!あなたは!!」
私は、思い出した。
私がタイムスリップする直前にあった男性であった。
「僕の名前は、猿飛佐助。普通に現代人だから呼び捨てでいいよ、咲良さん。」
「え?どうして私の名前を!?」
佐助くん(本人が呼び捨てと言ったが、ここは三成くんと同じ理由でくん付け)は、ニッコリと笑って(ほとんど無表情に近い)
「だって君は、あの有名なピアニストでしょう?」
佐助は、そう笑う。(無表情だが)