第1章 タイムスリップしっちゃった!?
さっきの人なんだったんだろ?
私は、そのままずっと走っていたその時
「あ、あぶねえ!!」
「え?」
私は、本日二度目の人との衝突であった。
「ご、ごめんなさい!!」
私は、慌ててその場から立とうとするが、ぶつかった男性は、待ってと言って私の行動を止める。
「ここは、崖だし、地盤が滑りやすい。見ればわかるだろ?」
知らないよ!!こんなところ知りません!!!
男性は、私を崖から離す。
「ありがとうございます。」
「はあ、なんでイノシシ女とぶつかるんだよ?」
ん?今さっきこの人『イノシシ女』って言ったよね?
「私、イノシシじゃありません!!」
「はあ?どこがだよ?どう見たってイノシシ女だろうが!!」
「はあ!!何よ!!!!」
「こらこら、幸。こんな可愛い女性にイノシシ女とは言っちゃいけないよ。」
なんか、新しい人やってきた。
「信玄様……。こいつが前も見ずに走っていたのが……」
「ところでお嬢さん。今夜、俺と逢瀬しないかい?」
「人の話聞けええ!」
「結構です。」
私は、信玄様のお誘いをきっぱり断る。