第5章 いつでもどこでも
ーーー……
「流星群?」
とある日の夜、夕飯を食べながら大和が声を上げた
テレビのニュースで丁度流星群の話が取り上げられているところだ
一緒に食卓を囲んでいる宇菜と明子もテレビに釘付けになっていた
『今夜の流星群のピークは深夜2時。全国的に晴れとなり、ほとんどの地域で流れ星を楽しむ事ができるでしょう』
気象予報士がそう言うと大和は目を輝かせる
「宇菜ちゃん、流星群だって!しかも今夜!」
「そうだね。見たいけど、2時かぁ…」
「一緒に見ようよ!明日休みだしさ」
いつも2時は寝ている時間だ
起きているのがツラいかもしれない
そう思ったのだが…
「いいじゃない、宇菜。ここまで流星群が綺麗に見れるなんて滅多にないわよ」
明子は大和に甘いため、宇菜が我慢をしてでも大和に付き合うべきだと提案した
「お母さんも一緒に見る?」
「私は明日も朝から仕事だから無理よ」
「そっかぁ」
そんな流れで流れ星観察が決定した