第4章 お風呂でしよう
ーーーー……
「ただいまー!」
学校から帰宅し、元気よく声を上げたのは大和だった
ここは宇菜の家
大和の家はお隣だが、当たり前のように家に上がっていた
リビングへ向かえばテーブルに置かれた紙に気づく
『友達と夕飯を食べてきます。二人の夕飯は冷蔵庫にあるので温めて食べて下さい』
どうやら明子は遅くなるらしい
それを見て大和は嬉しそうにする
「宇菜ちゃん、まだ二人きりでいられそうだね!……って、どうしたの?」
宇菜はぷくーっと頬を膨らまして大和を睨む
そもそも学校から帰ってくる途中でもずーっと同じ表情だったのだが…
「大和くん…わかってるでしょ。返してよ、ソレ」
そう言って宇菜が指差したのは大和のポケットだ
わずかに膨らんでおり、そこには宇菜の…
「あぁ、宇菜ちゃんの下着?ダメだよ。僕のお願いきいてくれるって約束だったじゃん」
「なっ…だ、だって…そんなお願いするなんて…」
宇菜は顔を真っ赤にさせる