第3章 刺激を求めて
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それから次の休みになり
「え、えぇ!?大和くんも一緒に行く!?」
宇菜は驚いて声をあげていた
今日は球技大会の準備に学校へ行く日だった
デートが出来ない代わりに大和も付いてくと言い出したのだ
何度ダメだと言っても言うことを聞かず、最終的に折れたのは宇菜だった
一緒に電車に乗り、学校へ向かう
「へぇ、ここが宇菜ちゃんの通う高校かぁ」
大和は物珍しそうにキョロキョロしながら廊下を進む
一方、宇菜は気が気じゃなかった
学校に従兄弟を…恋人を連れてくるなんてどうかしてる
絶対皆に嫌がられるに違いない
そう思ったのだが…
「えーっ!?宇菜ちゃんの従兄弟!?」
「歓迎だよー!こんなイケメン!」
「ハーフみたい!目の保養になるわー!!」
女子達が大和を囲んでざわめきたつ
まさかの大歓迎らしい
「ありがとう、お姉さんたち。僕もちゃんとお手伝いするから」
なんて大和が笑顔を見せると女子たちは顔を真っ赤に染める
そんな様子を見て、宇菜は複雑な思いでいた
胸がズキッと痛む
その原因は直ぐにわかった
やきもちだ…