第6章 たまには我慢
「じゃ、ちゃんとテスト勉強するように」
先生がそう言うとタイミングよくチャイムが鳴る
たった今、テスト範囲が発表されたところだ
その範囲の一覧を見ながら宇菜は頭を抱えた
…まずい、全然復習してない
そう、宇菜は家では大和とイチャイチャする時間が多く、普段から復習を全然していなかった
もともと偏差値の高い学校ではないが、前日の夜の疲れから、授業中にうたた寝してしまう事もあり、あまり授業の内容も頭に入っていない
赤点は当然補習
先生がそう言っていたのを思い出す
期末テストが終われば夏休み
それなのにその休みを補習なんかに使うつもりはなかった
…こうなったら、テストで良い点数を取るしかない!
宇菜は決意を固めると帰りの道を急いだ