第1章 いつか見た星空を君とまた…
「…あの時って…子供の頃の…?」
「…うん」
照れくさそうに笑う先輩。
どうしよう…うれしすぎる…
あの時、距離を取りながらもずっと目で追ってた…
本当は私も先輩のことが…
「雪菜ちゃんは…?同じ気持ちならうれしいんだけどな…」
先輩がじっと私を見つめてくる。
少しだけ不安そうな瞳…
私も、先輩が大好きです…そう思いながら別の言葉を口にした。
「私も、あの時の、ままです…」
ちょっとずるいかな…
でも、その意味を考えると恥ずかしくて下を向いた。
そしたら、先輩がそっと私を抱き寄せた。