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君と紡ぐ100のお題
第5章 purple
2人きりの狭い物置のような暗い部屋で
松本くんが何も言わずに
私を強く抱き締める。
今までそんなに強く抱かれたことが
あっただろうか。
「まつも、とっくん…っ」
「、さん…」
「何、にもっないの…ただ、ちゃんと、っ」
「…うん、わかったから。
俺は大丈夫だから、…ここにいるから」
松本くんが私の頭を撫でると
年甲斐もなく大きな声で泣いてしまった。
仕事とプライベートはわけている、
そう言った仕事女は一体どこに行ったんだ。
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