第5章 purple
打ち合わせもスムーズに進み、
そろそろお昼を挟む時間。
「…という感じで、
一旦休憩とりましょうか」
と亮介さんがその場を仕切っていく。
「んあー!疲れた!」
と背伸びをする相葉くんに
「あなた話聞いてただけじゃん。
三樹さんの仕事量見なさいよ」
いつもみたく絡む二宮くん。
「あはは、相葉くん
途中眠りかけたでしょ」
と亮介さんがフザけたように
怒ったフリをした。
「え!三樹さん見てたの~?
バレてないと思ったのにー」
「わかった、次寝たら
金八先生で起こすから見ててね」
「あっはは、三樹さんの金八先生
めっちゃ興味ある!」
と櫻井くんが食いついた。
初対面なのにあっという間に
距離を近付ける。
これは亮介さんの凄いところだ。
「皆さん、昼食ご用意してますので」
とスタッフが嵐の皆に移動を促したので
私も一緒について行こうとすると
「あ、ちゃん」
と亮介さんが私を呼んだ。