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君と紡ぐ100のお題

第3章 gleen










「あ、やべ、携帯忘れた」



楽屋に着いてボストンバッグを開けると
携帯が入ってないのに気づく。
いつもはズボンのポッケに入れるはずなのに
今日は入っていなかった。




「またかよ」と
松潤が呆れた顔をしてその場を離れ
「リモコン?」と翔ちゃんが笑った。



携帯を忘れるなんて日常茶飯で
よくやるのはリモコンがバッグの中に
入っているパターン。




「いや…、今日、は…リモコンもない!」


その答えに、ニノが
「当たり前だっつの」
とゲームをしながら呟いた。


散らかったバッグの中に手を突っ込んで
捜索していると


「…あ、」



バッグから出てきたのは
名前の出てこないあいつ。





「なにそれ」

翔ちゃんが目を丸くして。


「…うーん、名前、
 思い出せないんだよね、こいつ」

「それってあれでしょ?
 女子がまつ毛やるやつ」

「あー、そうそう!…なんだっけ、」


うーん、と唸ると
クイズ好きの翔ちゃんが
「えっと…、あ、マスカラ!」
と勢いよく答えてくれた。



「翔ちゃんは絶対当たんないよ」

「なんでだよ!参加させろよ!」

「や、いい松潤!これなんだっけー?」



話聞けよ、と
ヤイヤイうるさい翔ちゃんを放って
女子関係に強い松潤に話を振ると
遠くから眉を寄せた彼が

ああ、とすぐに


「ビューラーでしょ?」



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