第1章 rain of caress
「ん・・・・ッ」
ナッシュは通話を続けながら相手に嫌味や文句を垂れ、同時に自らの服を容易くずらすと、自身の下着を名無しの視界に入れさせた。
頭も、顔も振る余裕などなかった名無しは、いきなり口元にナッシュのものを下着ごし含まされ、急激に齎された行為に声を上げかけた。
が、自分がそこで喉を鳴らせば電話の相手に存在が知られることになる・・・ゆえに必死で耐え、せめて出したのは、途切れくぐもった小さな喘ぎだった。
名無しは、ナッシュの下着が自身の口内で湿り濡れたことで、そこに確かな熱があり、既に内側には質量もあることを目の当たりにした。
そして意図を掴まされたこと、理解したことがナッシュにも伝わったのだろう・・・見上げて目が合うと、彼は片方の口角を上げ黙って微笑を零し、その続きを当然の如く展開させた。
当然の如く――衣服同様ずらした下着から臨む、名無しの食みにより勃起していた陽物。
それを名無しの眼前で見せつけながら、ナッシュは彼女に有無を言わさず咥えさせ、口淫を強制させた。