第13章 婚約者?
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「山城さーーん」
体育館で取り込んだ洗濯物をたたんでいると
男性が山城の名前を叫びながら入って来た
『はぁ・・・何しに来たんですか?』
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「何ってもちろん会いに来たに決まってるじゃないですか🎵」
『邪魔、帰って下さい』
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「山城さんのその冷たい態度も大好きです♥」
『・・・・・・・・・』
無視して洗濯物をたたむ山城の傍へと駆け寄ってくる男
木兎
「誰だ?」
木葉
「何気安く山城ちゃんに声かけてんだ!」
海
「見た事無い人だな」
夜久
「黒尾あいつ誰?」
黒尾
「・・・・・・」
鉄朗が無言で2人に近づくと男を睨む
白河
「君、黒尾鉄朗君でしょ?
俺は白河タクミ、君たちの3歳年上
そんで山城さんの婚約者」
木兎、木葉、夜久
「Σ婚約者!?」
にこにこ微笑み自分は山城の婚約者だと言うタクミ
黒尾
「山城どういう事だ?」
『父さんの会社に入社した人
今年から会社の行事に参加することになって
4月の歓迎会に参加した時から付きまとわれてるの』
白河
「山城さんのこと好きだから何処まででも追いかけます🎵
たとえ君と言う彼氏がいてもね」
黒尾
「渡さねえよ」
白河
「良いね~ライバルいた方が楽しいよ
そろそろ会社に帰んないと怒られるから帰るよ
また会いに来ますね山城さん♡」
『来なくて良いです』
ぶんぶん手を振り去っていくタクミを冷たくあしらう
木兎
「アイツ結局誰だ?」
木葉
「お前聞いてなかったのか?」
夜久
「ストーカーだな」
海
「山城さんも大変だな」
木兎
「って言うか山城の親って会社持ってんの?」
夜久
「黒尾が言ってたけど結構大きな会社らしい」
木兎
「山城はお嬢様なのか!?」
海
「そう言う事になるな」
木葉
「流石山城さん♥」
それからたびたびタクミは合宿先に顔を出しては山城に話しかけて
冷たくあしらわれても笑顔で去っていく