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真昼の月 真夜中の太陽 【気象系BL】

第2章 無限に続く愚かな優しさ


【笑顔と罪悪感】







捕まえたタクシーに相葉を押し込み、自分ちのマンションを告げた


俺らの姿を見て、運転手が怪訝な顔をしたけど、 一度睨むと、車はゆっくりと走り出す


横目で見た相葉は
何も言わず、濡れた髪で隠された表情はハッキリとはわからない


だけど、漂う空気は哀しげで、
俺の中に募る罪悪感も、どんどん増してく





コイツを不幸に陥れ‥‥

イヤ、そんなつもりじゃなかった




気持ちを確信した今なら‥‥

コイツが、彼女の事を嬉しそうに話すのが許せなかった


相葉の為だと言いながら

すべては俺の、勝手な我儘だった









自分の部屋


檻のようなこの場所に


誰かを招くなんて、想像すらした事ない


自分の表には出さない裏の部分が、この部屋には溢れていたから




だけど‥‥今は、
脆く儚げなコイツを放って置けなくて





「シャワー浴びて来い。着替え用意するから」

「ニノが先に…」

「バカ、お前のが濡れてんだろ!」






タオルを投げつけると
相葉は力無く笑って、素直にバスルームに消えてってた


聞こえる水音と共に、
アイツはまた泣いているのだろうか


ぼんやりとそう思いながら、ヤカンを火にかけ


ユラユラ揺れる炎を黙って見てた




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