• テキストサイズ

真昼の月 真夜中の太陽 【気象系BL】

第12章 真昼の月 真夜中の太陽


【真昼の月 真夜中の太陽】



ー雅紀sideー










「ほらっ、荷物まとめた?着替え終わった?

……って、まだかよ?」


「もーっ!ちゃんと今してるって!」


「あと、看護士さん達に挨拶は?」


「だからっ!ちゃんとしたって」




パジャマからシャツに着替えて、ボタンを掛け終わると


周りを見渡し、忘れ物がないかチェックした


ガランとした病室には、元からあるもの以外、何も残ってない






「オッケー準備出来たよ。うん、大丈夫」





ベッドの端に座って、DSをしていたニノが、


待ちくたびれたように、ため息をついた







そして、


俺と目が合うと


得意気に口角を上げ、





「‥‥‥?」





目をまんまるにした俺に、


意地悪に笑う


そこにいたのは、







あの日の、


初めて出会った日のニノだった







「なぁ…?

そんな突っ立ってないでさ?

ヤリ方、お勉強してく?」







あーっ!


もうね?一生、コイツには勝てないなって思うよ





頭を掻きむしりながら、

笑ってんのに、なんか泣きそうだ









ベッドを囲むカーテンレールを滑らし、


からかうニノを、


思い切り押し倒してやった









真昼の月真夜中の太陽



ーfinー




/ 308ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp