第4章 導きの星は誰を照らす
「ゼノ様・・・っ!?どうして・・?」
いる筈のない愛しい人・・・、夜が人の形をして現れたかの様な静かで神秘的な美しい人
愛しい人は少し眉を寄せ、瞳を細めたことで深紫色が群青色に変わる・・・。
「妙なことを言う。ここは・・・俺の城だ」
見渡してみれば、確かに見覚えのある優美で洗練とされ落ち着いた色合いの調度品がそろったこの部屋はゼノ様の私室。
だが、私は何故・・・・
「・・・・ステラ」名を呼ばれ、思わず顔を上げると唇が覆い被さってきた。
「ん・・っ・・・ふ、あっ・・・んんぅ」
・・・・クチュ・・・・クチュリ・・・・
水気を滴らせる音が口元からする・・・恥ずかしさと合い余って、抵抗を試みるも
「ん・・・はぁ・・」
愛しい人の吐息が一瞬零れたあと、さらに深く舌を絡められる・・・。
「はぁ・ア・・あ、ん・・・ふぅっ・・チュ・・クゥ・・んんっ」
吐息と共に顎を伝う唾液が、首から夜着に包まれた胸元に落ちる。
体が一瞬生温かな感触に身じろぐも、それすら許さないとばかりにきつく体を抱きすくめる。
深い接吻を受けながら肌が夜風に触れるのを感じる。
大きな手が私の夜着を丁寧に脱がし、円みを帯びた胸に触れる。
「んはぁ・・・ぁ・」
深い口付から解放される頃には、互いの唾液が舌先を銀の糸で繋いでいた。
熱を帯びた愛しい人の目が私を捉える。あまりにも艶めかしく、また自分だけが乱れている状況に直視できず目線を反らせば、
・・・レ・・ピチャ・・クチュ・・・レロ・・
「っひゃ!?んあ・・やっ!」
首筋から頬にかけてなめられる。濡れた舌先が米神から耳の方へ・・
「ヤッ・・だ、駄目っ・・ゼ、ノ・・さ・・あぁっ!」
抗議しようと口を開くも、耳に唇が触れ、少し強く吸われる。負けじと名を呼ぼうとしたが、
胸を覆っていた手が優しくその頂を捏ね、片方の手が下へと降ろされ、足をなぞる様に夜着を暴いていく・・・。
「魘されていたところすまないが・・・今は身を委ねていろ・・・。」
首の後ろに唇が這う・・・濡れた舌はひどく熱く・・・強く吸われると火傷をしたような痛みが首筋に
「えっ!あぁ・・・はぁふ・・ぅ・・!!」