第2章 考察と調査
私室の一人掛けの椅子に座り軽く寝ているといつも控えめのノックと共に人が入る気配がする。
足音でわかる・・・・それにあちら側の扉を使うのは一人だけだった。
『ゼノ様・・・大丈夫ですか??』
愛しい人の声がする。眼帯に添えられるか細い手と鼻孔をくすぐる愛しい人の香り・・・。
細い腰に手を回し、掻き抱き・・・寝台に押さえつけたい衝動に駆られるが、もうしばし待つ・・・そうすると不安げに麗しく美しい顔を俺の方へと近づけ不安げにもう一度俺の名を呼ぶ・・・夫である・・・俺の・・・・。
そうした時に初めて首に手を回し引き寄せる・・。
『んんっ・・・・ふ・・・ぅ・・ぁあ・・っ・・』
いきなり唇に暖かな衝撃が走るのに驚きに一瞬、強張りを見せ・・・退けようと首を反らそうと動かすのを阻止し、
唇の中で逃げ惑う舌を絡め蹂躙する。
『ふぁ・・・・や・・んっ・・んふ・・・』
眼帯に添えられていた手が握りこぶしとなり胸に衝撃を与えようと振りかぶる。ゆっくりとした仕草で手首を掴み優しく拳を緩めさせ指先に隙間ができないくらいきつく手を握る。膝が頽れる前に立ち上がり首からか細い腰へと腕を回し支える
『ハぁ・・っ・んん・・あ・・あぁ・・』
息継ぎが上手く出来ず、か細くなりながらも甘く、艶やかな声に体の熱が燻るのを感じ、寝台に彼女と共に倒れる。
腰に回していた手を足先へと移し白い足を覆う靴を外す。足先から体の中心へと肌をなぞる様に撫でれば今まで抵抗していた舌もぎこちないながらも絡めるようになりきつく握っていた手をほどくと誘うように両腕を首に絡められより深く口づける。