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[イケメン王宮]グッバイ!racrimosa

第6章 5章 冒頭 運命の分かれ道


「では、人攫いが解決したと言うのは?」
そうだ。他国視察の帰りなら知る由もない。やはり、姉は

「うーん、正確に言えば。『もうすぐ解決』するが正しいかな。
万が一の為視察前に暇してる騎士達を護衛官に廻すのは了承済みだし、王都の犯人はあらかた捕縛してあるのは連絡受けたからほんと。各地の護衛官から拐かされた人がいるって報告も姿を見かけなくなった人の話は聞かなかったよ。というか、基本領内から離れることのない連中が証拠もなしに汚点になる話を他の領地にする事が有り得ないし」
そう言って手鏡くらいの大きさの何かを私に見せた。中には報告文が書かれてある。日付は今日のものらしい。差出人は姉の名前。

よかった無事だったのか。

「唯、主犯が見つからないらしい。この国の人間じゃなくて他国の人間で高飛びしてるんだと思うんだ。捕まった人間みんな他国の人間だし。内の国民生活力があるから大概金に困らないから、他国の人間しか雇えなかったんだろう。それも何人もの人間経由で話を通して依頼を受けたらしいよっぽどバレたくないらしい。まっ!悪い事隠すのは当たり前か」

「・・・・。」「君の護衛がいなかったのは、ここが辺境で人の出入りも少ないから大丈夫だろうと思ってたのと、君の身元引受け人が『弟子が一番信用出来る人に依頼したい』って言っていたから、あいつら他人嫌いで友達少ないからその条件当てはまるの俺しかいなさそうだけどね」

「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。」
「いや、あの二人にはとても世話になってる。国にいなくてはならない人間だよ。
それに君もこの国にとって必要な存在だよ。だから、理由は知らないがありがとう。この国に来てくれて、現国王は君を国民として迎えるよ。」


その日の夜が来る前に国王は帰っていった。姉が帰って来たのはその次の日の朝だった。
「あのバカ王。いきなり『君の滞在してる村にいる。帰って来い』とかメール寄越してさっさと帰るとか何なの」
「面白い人だね。また、お会いしたい。」
帰り際に告げられた言葉。
「香草の料理、大変美味かった。王宮の料理人に欲しいくらいだがまた、来よう。
今度は妻を連れて来るからその時には君の事を教えてくれ。」
真実を告げる事はないでも、せめて次会った時も、

「ねぇ、お姉ちゃん。相談があるの」
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