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[イケメン王宮]グッバイ!racrimosa

第5章 番外編 小さな王様の観察日記


(薬師様との共同生活)
何故、どうして?何で?やつがれは良い子にしていたのに、お手伝いもして、ルプスの言う事ちゃんと聞いていたのに!

なのに、なのに、何で!?どうして!!!

「ピィーーーー!!!」「レグルス、煩いぞ」

やつがれはお使いでルナにお手紙を届けてそのまま、お世話になる事になった。やつがれショック!!

『レグルス、我儘を言ってはいけません。お休みの日にはルプスは会いに来てくれるはずですし、幸いにここはお城からも近いので時間があれば休みの日でなくても』

アウラに宥められ、何とかこのメンバーでお留守番をする事になった。

しかし、一週間経ってもルプスは来る気配が全くない

そして、この一週間はやつがれにとって我慢の日々。
まずここのオウチはルナのシゴトベヤ。その為、飛ぶ場所も制限されていて、ほぼカウンターの前で置物状態。客人にベタベタと触られる日々。やつがれの羽がどんどんキューティクルを失っていくー。しかも、逃げたくても足には鎖で繋がれており、避難先のアウラの所に行けない。
第二にお肉が不味い。この土地の肉はやつがれの様なグルメには向かない、時間が経ち硬いし少し傷んでいたりと、やつがれ、仕方なく鼠を捕まえ様にもこの家に鼠はいない。
そして、何より。お外に出してくれない!!!
お外に出れれば狩りができる。美味しいご飯も食べれるし羽を傷めたりしない。やつがれ森でのんびりバカンスがしたいこっそりルプスに会いたい。薬草摘みもお手伝いする。なのに、なのに!やつがれを外に出してくれない。アウラはお外に出られるのに!何で?何で?
やつがれもオンモ行きたいーー!!遊んでくれなくて良いからオンモ出してーー!!
そして、二週間が過ぎ、今日もアウラだけ連れてやつがれお留守番の日。
「ギィーーギィーーギュギィ!!キィイーー!!」
やつがれの我慢が限界に達し悪魔が舞い降りてしまう。やつがれもう限界抑えられない!おうち帰る!!ここいたくない!!母君いなくてもおうち帰る!

「全く、もう少し落ち着いたら外に出してやるのに」
『外に出さないから暴れているのに、なんとも不憫な』

その後、散々癇癪と文句を言いながら暴れ回った結果。やつがれは晴れて自由の身。ルプスの所に行けたのだ。
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