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[イケメン王宮]グッバイ!racrimosa

第5章 番外編 小さな王様の観察日記


(官僚とセバスチャンの場合)
郊外の湖に行こうと思ったが、やつがれ。無断でオシロから出ては行けないとルプスに言われたのだった。
うぬぬー、これではやつがれ、ご飯が食べれない。ルプスのおおまぬけー!!

あゝやつがれはどうしたら良いのだ!うわーん、
中庭の上空をグルグルと回りながら思いつく限りの悪態をつく

「アホー、バカ、オオマヌケ、」
むむ、やつがれと同じ悪態をつく声が聞こえる。何だろう、喧嘩か?やつがれの村では子供が喧嘩をするとルプスが止めに入っていた。
やつがれもうアニサマだ。ここはひとつ仲裁してやろう。

やぁやぁ、喧嘩は良くないぞ。仲良くしなさい。
「ケンカ、ヨクナイ。ナカヨク ナイ、レオノアホ ヤァヤァ」

部屋の中を覗くと何とも色とりどりの羽を持ったやつがれの同胞がいた。
「ヤァヤァ、ヤーヤー、イヤー」

同胞はケージを器用に開けて窓を開けてくれた。ありがたい。

「アリガタイ、アリガトウ。セバスチャン、エライ」
セバスチャンというのか、それにしてもよく見たら同胞1人だけだった。ということは、やつがれの真似をした。

「マネッコ、セバスチャン、ウマイ 。バカ、アホー、ヤツガレオオマヌケ」
ムッ!オオマヌケはやつがれじゃない、ルプスの方だ。やつがれの真似をするな!
「ルプスノオオマヌケ、レオ、アホー、セバスチャン、オナカスイターレオキライ」「こら、セバスチャン、煩いぞ」
やや、この方はレオ様、なるほどここはレオ様の部屋か。
「ほら、ご飯とおやつ持ってきたぞ」「ゴハン、ワーイ。レオスキー」
セバスチャンもお腹が空いて気が立っていたらしい。これで安心。よかったよかった。
「あれ、レグルスもいたんだ。良かったら君もどうぞ」
「タベヨー」
あいや、やつがれは遠慮しておこう。やつがれ、ご飯は自分で取るのです。仕方ないのでオシロのネズミを捕まえる事にします。

「あらら、行っちゃった。残念」「ヤツガレーゴハン、トル。ネズミ、トル ガンバレ、マタネー」
セバスチャンが片方の羽を上げ、挨拶してくれた。
またね、なのだ
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