第4章 導きの星は誰を照らす
「どういう事だ?」
「アルスの国はここより少しだけ緯度が低い為陽光の影響が強く出るんです・・・。」
うまく説明できない・・・ルナを見ると。
「紫外線の影響が強いと目を焼く危険性がある為、目を保護する薬としてこれを多く使われます。
もっともこの子の住んでる村は森や山に囲まれているような場所だからその直射日光事態森の木々によって防いでいるんで、ここより緯度が低くても、ここの方が紫外線の影響が強く出ちゃったんだろうな。」
頭を撫でてもらいながら目を細める。
「まぁ、元気そうに見えてよかった。顔色も悪かったから心配した、熱はないよな」「・・・・たぶん」
頭の痛みはまだ少し残っているものの気になる程でもないのでそう答えた。
お城の人以外で知り合いに会えてすこし安心したし
「そっか、慣れない土地だからストレス溜めないように・・・それじゃあくれぐれもよろしくお願いします。
あ、お茶、ご馳走様。相変わらずおいしかった。」
あ、さりげなく俺の分飲まれてた。
「申し訳ありません。お茶を出さず、」
3人にお茶を配る。
「あのこの鷲の事ですが・・・」「あぁ、構わない。お前も知り合いが多い方が落ち着くだろうし、ルナ殿もああ言っていたが心配だったのだろう。
彼女の言うとおり何かあればユーリ達に相談するといい」
優しい言葉に感謝し、相棒に声をかけた。
「レグルス、お城ではおとなしくしろよ。追い出されたらお前どこも行くとこないぞ」
ギィギィ!!
「あいてっ!事実だろ、ははさましばらく留守にするから、薬師様にお世話してもらえって言われてたのに追い出されたんだから!!」
心外だとばかりに威嚇しだした。
「二人とも執務室で争うな。ゼノ様の御前だ。」
「あ、すいません。」
頭を下げると、ご機嫌よく声をあげる相棒。
「おまえ今日、飯抜きな。自分で取ってこい」
絶対今日は分けてやんない。