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[イケメン王宮]グッバイ!racrimosa

第4章 導きの星は誰を照らす


「あら、おかえり。随分早かったわね。今日はご馳走作らないと」
「母様、レグルスの面倒見てくれてありがとうございます。こいつ迷惑かけませんでした?」俺の腕でおやつを食べてるレグルス。
「全然、とってもお利口さんだったわよ。ウチの家に無断で住む鼠を駆逐してくれて助かったし、義母さんの庭の水遣りも手伝ってくれたし、今のだって子供達と遊んでただけだし。」自慢げに羽を膨らませる。
「へぇー、お前随分猫被ってるなぁーウチじゃ悪戯ばっかりしてる癖に。」
喉を優しく撫でながらそう言うと心外だとばかりに高い声を上げ軽く甘噛みされる。

「あーっ!レグルス、なんでルプスには触らせるんだよ。俺も触りたいー!」「おやつの袋を投げるとねビューン!って、捕るのよ」「ネズミを捕るのなんて、本当に上手だったよ。ウチの猫より早かったもの。」すっかり人気者だ。
「あははは、鷹狩りの訓練してるからね。猫に負けたら俺、本気でこいつ叱るよ。 調子が良い時は山羊だって仕留めるよ。」
「ねえねえ、レグルスに触りたい!ナデナデさせて」「狡い、俺も」「あぁ!私も」マズイぞ、今は機嫌はまぁまぁ良いけど、ヘタなとこ触るとこいつ癇癪起こすからなぁ
「コラコラ、駄目よ。アレだけ遊んでくれたのに我儘を言って、今日はもう休ませてあげましょう。」ばぁばが諭す様に言うと少し不満そうにしながらも従った。
「しかし、立派な鷲だな。鷹狩りは訓練が難しいと聞いたが自分で教えたのか?」「村の鷹匠に教わって後は自分で、雛鳥の頃からの付き合いだから、大変だとは。むしろ普段悪戯ばっかりしてるのでそっちを叱る方が大変なんです。コラ レグルス大人しくしろ!」
今も構えとばかりに俺に甘噛みしてくる。押し留めるのもいい加減嫌になって少し強い口調で言うと バサバサと羽音を立てて、飛んで行ってしまった。行く宛ないのに
「それだけルプス君に甘えてるんだろう。」「そうね。さっきまで孫達とはお友達みたいに揶揄ったりしてたのに、ルプス君には構って欲しそうにしてるもの」
「まるでお兄ちゃんに遊んで欲しくて近付くちっちゃな弟みたいね。」人から見てもそう見えるのか
「構って貰えなくて癇癪起こす辺りもそうかも、放置したらご近所迷惑になるので探してきます。」子供達も一緒に探すと言いだし家を飛び出す。
「似た者同士ね。」
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