第4章 導きの星は誰を照らす
濡れぼそった泉に愛しい人の指が一つまた一つと押入ってきた。優しく、労る様にゆっくり入ってくるのに、
「は、ぁ・・・っんく」
体の全てを知り尽くした指先は、息つく間を与えてくれない。体に過る甘い痺れが激しい快楽の波となって私を攻めたてていく・・・。
ジュブ・・・・ジュプ・・・ジュブ・・・グチュ・・・
「んっ・・・・っ・・・・アッ・・・アァ!?」
卑猥な水音と共に、太もものあたりに滑りを帯びた滴が幾重も伝いシーツを汚していくのを感じる。
先程から自分が発する甘く厭らしい声・・・。
――――――・・・・こんな、厭らしい声、皆に・・・ルプスに聞かせられない。
子がいた事なんて夢の筈なのに・・・そんな考えがよぎる。
ともかく自分の手を口元へと持っていき必死で声を抑える。
グチ・・・ジュププ・・・グチュ・・・グチュ
それを知ってか、知らずか・・・愛しい人の指の動きが激しくなっていく
「・・・ンクゥ・・・フッ・・・フゥ、ンッンンッ!!?」
激しい愛撫に抑えている声も息遣いも甘く零れ出る。
愛しい人がこちらを一瞥し、反り経った双丘の頂に口を寄せる。羽で触れるような口付のあと
唇を頂に触れたまま動くことがない・・・。内部を暴れまわる指先も先程より穏やかだ。
こちらの様子を伺うようにミステリアスな目が私を見ている。
何をしようとしてるのだろう?
おぼつかない脳でそんな疑問がよぎる・・・、愛しい人は私を見て少し口の端をあげやがて口を開く
そこで何をしようとしてるのか理解する。
「ぜ、ゼノ様っ・・・ま、まって・・・あっ・・・きゃあっ!?」
思わず声をあげるも、愛しい人は膨れ上がった先端に唇を寄せ、舌で転がし、時に強く吸い上げる。
少しだけ穏やかに内部を探っていた指先は激しさを取り戻し、ざらついた襞を擦りあげていく。
「ンゥウッッ!!ンアァッッン!!フゥゥウンンッーー!!」
激しい愛撫に目がチカチカと光り、激しい快楽が閃光の様に全身を駆け巡る。両手で抑えていた口元から甘美で卑猥な声が漏れ出てしまう。頬に伝う涙が生暖かい。
脱力した私を愛しい人は一度だけ口付を落とし、自身の肌蹴ていた服を剥ぐ、こちらを見る目は一つ、私の左手に口付を落としてくれる。
指輪・・・・・どこ??