第10章 安土で(3)
次の日ーーーーー。
信長様に命じられ再び広間に
行くと、やっぱりそこには
武将達も集まっていた。
信長「遅かったな。」
「呼ばれてすぐ来たんですけどっ…!」
信長「ふん、まぁ良い。座れ。」
私が座るのを待ってすぐ、
信長様が口を開く。
信長「今日貴様をここへ呼んだのは、
先の貴様の希望通り、仕事を用意
したからだ。
三成から聞いたが、貴様は
針子を生業としていたそうだな?」
「一応…なりたて、ですけど…」
(ってかデザイナーって針子で
いいんだよね?教えて佐助くん!)
信長「…そうか。なら貴様には
城の針子を手伝わせることにする。」
「ほんとですか!
ありがとうございます!」
信長「それと、貴様には
織田軍の世話役も命じる。」
「世話役……?」
秀吉「雑用みたいなもんだ。」
家康「……こんな弱そうなのに
世話、される覚えないんだけど。」
(うわぁ……家康さん、
露骨に嫌な顔してる……)
「えっと……わかりました?」
信長「話は以上だ。下がって良い。」
そうして私の安土城での
生活は本格的に始まったのだった。