第9章 安土で(2.5)
三成「………?あいびき?」
思案したのち、
……三成は顔を赤く染める。
三成「……そんな、違いますよ!
私はただ……」
光秀「……ようやく先程の
意味を理解したようだな。」
三成「…ですから、
そういうことでは………」
舞「三成くん、
お待たせしました!……ってあれ?
顔が赤いよ?大丈夫?」
光秀「…三成は急に熱が出たようだ。
舞、付きっきりで看病してやれ。」
三成「舞様!?
だ、大丈夫です!遅くなると
危ないですから早く参りましょう!」
光秀「…舞、三成は一刻も
早くお前と逢引がしたいそうだ。」
「あいび……えっ!?」
三成「舞様!
ご、誤解です!……あっ!」
急に振り向いた
舞の手と三成の手
がぶつかり、
……すぐに離し顔を俯ける。
三成「す、すみません!」
「わ、私の方こそ
急に振り向いたりして
ごめんなさい!」
政宗「おいおい、
2人とも顔が赤いぞ。」
光秀「…案外、まんざらでも
なさそうだな?」
「ふ、2人ともからかわないでっ…」
2人にからかわれながら、
そそくさと城下へ
向かう舞と三成だった……。