第8章 安土で(2)
次の日、
政宗に呼ばれて私は、
三成くん、光秀さん、政宗と共に
朝ごはんを食べていた。
政宗「こいつらほっとくと
食事取らないかマトモなモノを
食わないかのどっちかだからな。」
光秀「胃に入れば同じだ。」
三成「そうですよね、
でも政宗さんのご厚意はとても
ありがたいです。」
「こんなに美味しいのに
ありがたみが分かってないの…」
(美味しい食べ物には
慣れてるのかな、流石武将……)
政宗「それはそうと舞、
お前、城下は行ったか?」
「まだ行ってないよ」
政宗「そうか、そ…」
三成「それでしたら後ほど、
私が案内する予定でした」
「え、そうなの?」
三成「はい」
政宗「ほう…」
「政宗?」
政宗「いや、なんでもない…くっ」
きょとんとする私とは裏腹に
政宗と光秀さんはくくっと笑っている。
三成くんは…
(あれ?)
三成くんは驚いた顔をしていた。
「三成くん?どうしたの?」
三成「え…?
い、いえ、なんでもございませんよ。」
「そっか、じゃあ着替えてくるね。」
三成「!?…あっ、はい。
ではまたお迎えに上がりますね。」
「いいよ!そんな
時間かからないだろうし、
お城にも慣れたいからここにいて?」
三成「そういうことでしたら、
承知致しました。」