第27章 戦とは
秀吉「お前、大したもんだよ。」
秀吉さんは苦笑ししている。
いたたまれずに二言三言交わした後牢を出る。
「私、信長様に会いに行かなきゃ… 」
秀吉「そうだな、きっと驚くぞ。」
「?」
秀吉「舞が目覚めたことはまだ言ってないからな。」
「何で?」
秀吉「お前が倒れてから信長様はずっと天主にこもりきりでな。ずっと心配させたままなのもあれだが、とにかく信長様には少し休んでいただきたかったから敢えて言わないでおいた。」
(秀吉さん………本当に、)
「信長様が、好きなんだね。」
思わず口に出ていた。
すると秀吉さんはふっと笑って、
「あぁ。俺はあんな素晴らしい方に仕えることが出来て、幸せだ。」
と言った。
今ならわかる気がする。
信長様が人を惹きつける理由。
(あの方は、ちゃんと心がある。ただカリスマなだけかと思ってたけど、違うんだ。)