第19章 初陣(1)
信長「……遅いぞ。」
「すみません!!」
門につくと既にみんな集まっていた。
信長「戦の日に寝坊とは随分と肝が座っているようだ。」
皮肉げに信長様が笑う。
家康「というよりただどうしようもないくらい馬鹿なんでしょ。」
家康が素っ気なく言い放つ。
今回の戦は信長様、私、三成くん、政宗で行くことになっている。
秀吉さんと家康はお留守番、光秀さんは本能寺の調査で城を空けている。
信長「くだらん戦だ。早く終わらせて戻ってくる。」
秀吉「はっ……!くれぐれもご無理はなさらず…
舞、信長様から離れるんじゃないぞ。」
政宗「久々の戦にしちゃあちょっと相手が弱すぎるがまぁ、ひと暴れしてくるか。」
秀吉「お前はまたそんなことを……三成、後方でしっかり信長様をお守りするんだぞ。」
三成「分かりました、お任せ下さい。信長様も舞様もお守りします!」
家康「三成に守られる信長様じゃないと思うけど……」
(相変わらず家康は三成くんに当たりきついなぁ…)
三成「信長様はとてもお強いですからね!ですが私も精一杯頑張ります!」
(いつもの如く三成くん家康の嫌味が全く効いてない…!)
家康「あぁそう。勝手にすれば。せいぜい頑張りなよ。」
三成「ありがとうございます家康様!」
(強いなぁ三成くん…あ、家康、うんざりって顔してる)
家康「………」
信長「三成、来い。」
三成「陣形の話でしたね、今、そちらへ。」
そう言って三成くんは信長様のもとへ小走りで向かって行く。