第7章 後輩ー翔③ー
智「今回の件は事務所に報告してある 他に漏れても揉み消す段取りになってる」
風「俺 他に話すつもりないですよ」
智「お前がなくても 話してた場所を考えると危険性はゼロじゃない いつ 誰に聞かれてるかなんてわかんねーんだ お前もグループに所属してるなら自分の行動と言動にもっと責任を持て」
風「…すみません」
智「事務所に報告したのは嵐としてのおいらと翔くんの件で お前の名前は出してない」
風「…」
智「翔くんの事だ 多分おいらは関係無い 自分が思ってるだけだとでも言ったんだろ?」
風「…言われました」
智「んなワケねーから おいらと翔くんは付き合ってる お前には隠さねーよ」
風「…いいんですか?」
智「同じヤツを好きになった者同士 腹割って話そうぜ? 翔くんだけじゃない おいらも翔くんを愛してんだ」
風「お互いに思いあってる って事ですか」
智「そうだ あんないいオトコ いねーだろ?」
弾かれたように おいらを見る
智「イケメンで頭も良くて立ち回りも上手くて優しくて頼れて…でもヘタレなとこもあって ダンスとかも一生懸命だけどあんま上手くなくて(笑)」
風「…ずいぶんスラスラ出てきますね(笑)」
智「20年一緒にいるんだぜ? 付き合ってから10年 嫌いだった部分も愛着わくよ(笑)」
風「そんなに長い時間一緒にいるんですもんね 俺が入り込む隙はないよなぁ」
智「入り込む隙は おいらが作らせない」
はっきり 言っておく
おいらと お前の想いの違い