第6章 後輩ー翔②ー
翔「う…あぁ ねぇ…智くん…」
智「はっ…ぁ…駄目だ 触んじゃねぇぞ…」
俺の上で
睨みなから 腰を動かす智くん
翔「あなたに触りたい…」
智「絶対に触んな…!」
最初から 智くんに追い上げられて
繋がってるのに
あなたに 触れられない
あなたも 俺に触れてくれない
倒れ込んできそうな身体を支えて
髪を 頬を撫でたいのに
それすらもさせてもらえない
智「お仕置きだっつったろ…っ
ひとりでどうにかしようとしてたならおいらの手も要らないんだろ…っ」
翔「そんなつもり…っ あっ…あぁっ」
智「しょーもねぇことでヘタレ出しやがって…!」
あなたに触れないことが
あなたが触ってくれないことが
こんなにも 心許ないなんて
あなたの気持ちに触れなかったから
この先 あなたと触れあうことが
出来なくなるかもしれないって思ったら
気が 狂ってしまう
あなたは
こうやって触れあわない行為で
それをわからせてくれてるんだね
一緒にね
いつも言っていた言葉は うわべだけか?
あなたの瞳が俺を責める
違うよ
一緒にいたいから 言えなかったんだよ
わかってよ
あなた以上に大切なものは 他にないんだから