第39章 大切なもの
『TOKIOと嵐は同じ5人で 衣装も…』
VTRから翔くんの顔に切り替わった
翔くん 泣きたいような 寂しいような
何とも言えない顔してる
被害者の事をきちんとコメントしてから
俺達との思い出を 少し振り返って
やべ なんか 俺が泣きそう
翔くんが言う通り
今まで5人で作ってきたものを
これから4人で っていうのは
本当に 大変な事だと 思う
智「翔くんとマルの対談 観た?」
相「観たよ」
ニ「観ました」
潤「俺も」
智「グループを長く存続させるには やってるおいら達が長く続けるって意識を強く持たなきゃやってけないんだって」
ニ「その通りだと思います」
智「山口くんは その長く続いてる って事に甘えちゃったんだろうなぁ…」
そうかも しれない
ずっと 長くこの業界にいて
事務所やファンに守られてきたから
このままで ずっといられると思ってたから
ある程度の事は 事務所がどうにかしてくれて
メンバーも 『仕方ないな』って赦してくれるって
思ったのかも しれない
智「おいら達は 無いからな」
大野さんが
画面の翔くんから目を離さないで 言う
智「万が一 こんな事があったらおいらは解散を選択する」
相「万が一は 無いよ」
ニ「大丈夫です みんな自覚してます」
潤「俺達なら こんな事になる前にみんなで阻止出来るよ」
それぞれが 強く 自覚してる
『これからも 先輩4人の背中を見続けていきます』
俺達も 後輩からそうやって 見られてくんだ
今までも これからも ずっと
翔くんの 最後の言葉が
俺達の心に しっかりと刻まれた