第32章 恋人にしたいランキング
智「…シて…」
翔「ん…?」
智「…翔くんのいいようにシて…」
翔「俺の好きにしていいの…?」
髪を撫で上げながら 上を向かせる
智「ひどい事してもいい…」
こう言うのも いつもの事
怒ってないっていつも言ってるのに
俺の気のすむように抱いてくれ って
この時ばっかりは俺の事 わかってないな
って 毎回思う
あなたをどれだけ大切にしてると思ってるの
どれだけいとしいと思ってるの
あなたにひどい事なんて 出来るわけないじゃない
堪らなく 可愛いけど
堪らなく 切なくなる瞬間
翔「ひどい事 して欲しいの…?」
智「やだけど 翔くんがそうしたいなら…」
翔「何度言ったらわかるの」
強めに言った俺の言葉に
キュッと 肩がすくむのがわかる
翔「俺は怒ってなんかいないし ひどい事するつもりもないし 出来ない」
智「…」
翔「怒ってるって言うんなら 今 俺の気持ちをわかってないあなたに怒ってるくらいだよ」
智「翔くん…」
翔「でも あなたがそう言うなら俺のいいようにするよ…?やめてって言ってもやめないからね」
耳に直接唇をあてて
あなたの好きな 低音で囁く
小さく ん って吐息を漏らしたのを確認して
翔「俺なりの折檻 してあげる…」