第32章 恋人にしたいランキング
翔「智くん 風呂は?」
智「…めんどくさい…」
こっちにも ほぼ泥酔に近い智くんが
トロンとした顔で ソファに蹲ってる
手を伸ばすと フワッとしがみついてきて
智「…怒ってる?」
翔「俺が怒るようなことしたの?あなた」
智「セーラーマーズ…」
俺を女装させた後
必ず落ち込んで 泣きそうになる
これも 毎回の事で
翔「怒ってるように見える?」
智「見えない…翔くんいっつも怒んない…」
翔「怒って欲しいの…?」
しがみついてるあなたを抱き寄せて
背中を優しく擦れば
潤んだ瞳に 唇をキュッと噛み締めて
智「他のヤツが頼んでも絶対やらないようなことやらせて おいらだからやってくれるんだって勝手に満足して…ヤなヤツだよな…」
ああ もう 堪らなく可愛い
翔「あなただから要望に応えるんだよ 俺に出来ることならなんでもするよ …あなたのために…」
額にキスを落としながら
翔「あなたに甘いのが俺だしね」
智「…ホントに甘ぇよ 翔くん…」
いいんだよ いとしいんだから
嫌われたくないんだから
あなたが 可愛いくてしょうがないんだから
翔「…他にはない? 俺にして欲しいこと…」