第7章 New Encounters

〈真愛side〉

コンコン

「失礼します。真愛様」
「ん…」

朝か。
ふぁあ。よく寝た～。

「はい」
「紅明様からの伝言で、『ご支度が済まれましたら中庭にてお待ちしています』とのことです。」

「わかりました。わざわざありがとうございます。」

じゃあ、急がなきゃ。

寝巻を脱ぎ捨てて、ヤム達にもらった服を着る。

髪は…いつものツインテールでいいかな。

テーブルの上のパンをほおばって、歯を磨いて、顔を洗って…

「よし、準備完了！」

って、あ！アムの剣忘れるとこだった。



　　　　　　　　　　　　　　・・・
あ、いたいた！

「お待たせしました！」
「いえ、朝早くからすみません」

あれ、紅明様だけ？

「紅炎様は…？」
「今、対戦相手を連れてきています」

た、対戦相手…
ごつい人とかだったらどうしよう…

「待たせたな」
「兄上。」
「紅炎様。おはようございます」

斜め後ろに、青髪の女の子がいる。
ふわっふわの髪を高い位置でお団子にしてる。

「真愛、こいつが相手だ」

この人が対戦相手？

「李青珠（リ　セイジュ）です。よろしくお願いします。」
「黒﨑真愛です。よろしくお願いします。」

『李』…どこかで…？

「青珠さん、武器は？」
「これ。双剣です」

やっぱり、誰かに似てる…？

「じゃあ、始めましょ。こっちからいきますよ」

言うが早いか、青珠さんが視界から消えた。

「え？」

目の前にいる…！？

ヒュッ


間一髪！

「あれ、避けられちゃったな」

速・・・


「でもまだまだ全力じゃないです！攻略者なんでしょ？早くその力使わないと…次は当てますよ」