【マギ】 A Trip to MAGI World
第5章 Adventure
〈真愛side〉
相手が人間じゃないし、飛んでるから戦いにくいけど…
「ガ…アゥ…」
終わりかな…。
ちょっと悪いことしちゃったかな。
大切な宝石取られたら、誰だって起こるよね。
斬ったペガサスから血が流れないからまだよかったけど。
「やぁ。みんな倒しちゃったんだ、すごいね!」
上から声がした。
え、ペガサス?まだいたの!?
「構えないでよ~、僕はアムさんに頼まれてここに来たんだ」
アムさん…あぁ、ここのジン?
「一つはこれ。」
ペガサスは歌いだした。
「君の傷を癒すこと。」
え!?
頬に手を当てた。
本当だ、かすり傷が治ってる!
「あ、ありがとう!」
「もう一つ頼まれたんだけど…」
ペガサスは、宝石がはめ込まれていた壁をひっかいた。
「・・・あっ!」
「これが、宝物庫への扉だ」
まさか、攻略!?
「ありがとう!ペガサスさ…ん…?」
消えた…えっ!?
この扉、どうやって開けるの!?
手掛かりは…ん?
この文字。
トラン語?読めないし…んん?
『扉に触れよ、そして歌え。聞こえる音を受け入れよ』
…読めた。なんで?
まあいっか。この扉に触れるんだね。
そして歌え…。何を?
そっと両手で扉に触れてみる。
頭の中に音が流れ込んでくる。
高音、低音、ぐちゃぐちゃ!
・・・聞こえる音を受け入れよ・・・
そうだ、受け入れる。
目を閉じて、よく聞いてみよう。
あれ、ぐちゃぐちゃだと思ってたけど、実は音二つだけなんだな。
高い音と低い音。
バラバラだけど、高くも低くもない音が混ざったら、一つになりそう。
もしかして、それを歌えばいいの?
多分…このくらいの高さかな?
ギィイイイ
あ、開いた!!
その向こうには、ネクロポリスが広がってる!!
「あ、真愛!」
「アリシア!!よかった~」
「真愛、どうやってここまで来たの?トラン語の勉強してたの?」
あ、そっか。アリシアは貴族だから習ってたんだろうな。
「ううん。わかんないけど、読めたんだよね」
「真愛って不思議ね」
「自分でもそう思う。」
多分、この世界で一番不思議なんじゃない?私
『おしゃべりは終わったかい?』
前方から声がした。
青いペガサス。青い…?
「まさか…ジン!?」
『そうさ。僕はアムドゥスキアス』