第5章 Adventure

〈真愛side〉

「迷宮攻略！？」

な、何で！？

「ああ。第６７迷宮アムドゥスキアス、第６１迷宮、ザガン。どちらでもいいんだが…」

「ザ、ザガン！？ザガンは嫌！アムドゥスキアス！」
「な、何で！？っていうか行くの！？」
「え…っと、ザガンにはいかない！！」

だって、ザガンの攻略者は白龍でしょ！？
今私たちが行ったら、死ぬって決まってるじゃん！

「アリシアは良いか？」
「えっと、二人で攻略するのでしょうか？」
「いや、俺達も同行しようと思う。」
「えっ…」

つい声を出してしまった。

「真愛、嫌なのか！？」
「あ、違う違う！！そうじゃなくて…な、何でもない」

まだ知らないのかな。
迷宮に入れないことを。

「…まあ良い。ではアムドゥスキアスに行くということだな。ジャーファル」
「はい。第６７迷宮アムドゥスキアスは、推定１年前、シンドリアの南東沖の無人島に出現。無人島ゆえ、誰も攻略に行ってはいません。」

つまり、死者は０。
安心は…できないよね。

「ちなみにいつ、何人で行くの？」
「明後日、君たち２人と俺とジャーファルとマスルールの５人だ」
「それだと安心ですね！」

それがそうじゃないんだよ、アリシア。

「でも迷宮だから、バラバラになることもあるから気をつけなきゃね。」
「そうだな。何があるか分からん。しっかりと準備をしておくんだぞ。」
「はい」