第16章 嫌がらせ
「あ、聖知っち!長かったすね…先生と何話してたんすか?」
「ちょっと、行事ごとでの話で長引いたの。」
教室に戻ると例の3人組は戻っていて相変わらず私を睨んでいた。
ーー放課後ーー
「あ、聖知っち、俺先生に居眠りの反省文出せって言われてるから先に行くっすね。」
「うん、わかった。」
授業が終わると涼太は居眠りに厳しい先生に怒られて反省文を昼休みに必死に書いていた。
そそくさに出ていくと例の3人組は私に再び近づいてきた。
「水瀬、面かせよ。」
「今から部活なので。」
「私たちの用はすぐ終わるから!」
「来ないと大変なことになっても知らないわよ。」
涼太がいなくなると案の定3人組は近づいてきてほぼ強引に連れて行き私を使われていない資料室に入れ突き飛ばした。
「今度近づいたら閉じ込めるって言っただろ。」
「誰かきてくれるといいわね。」
「今日はここに野宿頑張ってね〜」
3人は鍵を閉めて「キャハハ〜」と笑いながら立ち去ると小走りでどこかに向かっていった。
おそらく体育館に行って涼太を見に行ったんだろう。
はぁ……どうやってここから出よう…
「鍵を調べるも閉まっていて開かずここは3Fのため窓から出ることもできない。
「もう一つの扉も鍵閉まってるかな」
念の為チェックすると………開いていた…
なんとも間抜けな3人組だなっておもったけど…出られてよかった…
ちょうど資料室から出ると笠松先輩に出くわした。