第16章 嫌がらせ
ーー昼休みーー
「あれ… 聖知っち?どこにいくんすっか?」
「…ちょっと先生に呼び出されていて、行ってくるね。」
「ふーん… 聖知っち居眠りでもしてたんじゃ…」
「……涼太と一緒にしないでよ。…じゃあね。」
私は教室から出ると職員室とは真逆の第二体育館へと向かって歩いていた。
ーー第二体育館ーー
「…こんな人気のない場所に何か私に用ですか。」
「来ると思ったよ。面かしな。」
3人グループのやや派手な格好をした同級生で第二体育館の奥まで進んでいく。
「あんた、涼太の幼馴染なんだってね。幼馴染って立場利用して涼太に取り行ってんのどいうつもり?」
「おまけにバスケ部のマネージャーまでやっちゃって、自分が特別だと思ってんの?」
「ちょっと頭がいいからって調子のんなよ。バスケ部やめろよ。涼太に必要以上に近づくな。」
「……………話はそれだけですか?」
奥まで行くと3人組は案の定涼太と幼馴染である私にかなり嫉妬していて
私が涼太の近くにいるのが気に入らないらしい。
言ってることが正直小学生並みのことで付き合ってられないと思い早々に立ち去ろうとした。