第14章 告白
ーー黄瀬視点ーー
「…嫉妬…?なんで涼太が嫉妬するの?」
は?
えっ…
俺なりに中学の時かなりアプローチしてたし…
わからないってことっすか……
聖知っちには直球くらいじゃないと伝わらないってことっすね…
俺は真剣に想いを伝えると中学の時のアプローチはどうやら受け流されてた。
ていうか…
恋愛対象じゃないってなんなんすかー!?
今まで女の子にそんなこと言われたことないっす…
意識くらいはしてくれていると思ってたっすけど甘かったみたいっすね…
正直言って恋愛対象じゃないって言われて…しばらく立ち直れるか…わからないっす…でもそれなら俺の事これから聖知っちに意識してもらえばいいってことっすよね。
って…そうじゃないっすよね…今考えないといけないのは…
「聖知っち…本当にごめん…俺…もう2度と聖知っちの悲しむことしないから…許してほしい。…本当にごめん…。」
聖知っちが俺の想いに真剣に答えてくれたとき、俺がやってしまったことにすごく後悔した…
そんな悲しい顔…させてしまうなんて…
ただでさえ、花宮に暴力とか振るわれてるのに…俺は……
やってること…
………おんなじじゃねえっすか……
俺は本当に申し訳なくて聖知をギュッと抱きしめたまま離さず何度も謝った。
聖知っちは許してくれたっすけど…
もう聖知っちが悲しいことは2度と絶対にしない…