第14章 告白
ーー黄瀬視点ーー
聖知っちに…怪我をさせてしまった…
俺は聖知っちが中学の時から笠松先輩と関わりがあって色々助けているのも知ってるけど…
つい、強く引っ張って笠松先輩も話に割り込むから…強く握ったら手首を腫れさせてしまった。
痛そうにする聖知っちに謝ることしかできず、俺はその夜どうしたら許してもらえるかずっと考えていた。
「とにかく‥謝るしかないっすよね…」
俺は次の日朝練のためいつもより早く準備して4時に聖知っちのマンションの前で聖知が出てくるにを待った。
これで…無視とか…話してもらえないとかないっすよね…
怪我ひどくなっていないといいっすけど‥
聖知っちを待ちながら頭の中で不安や怪我のことなど考えながら待っていたら俺の一番聞きたい声が聞こえた。
「……涼太…?」
きょとんとした表情をして不思議そうな表情を浮かべていて内心俺は安堵した…怪我もたいしたことなかったって考えていいんすっか…
俺はとにかく許して欲しくて聖知っちにすぐ謝った。
聖知っちは俺が怒ってたと勘違いしていて思わず嫉妬って口にしてしまった。正直呆れられると思ってたっすけど違う反応が返ってきた。