第14章 告白
「……ぇ…恋愛…対象として…見たことが…ない…?」
「…?」
「まじっすか……俺、初めて言われたっす…」
涼太は私が話し終わると明らかにマンションの片隅に座り込み落ち込んでいた。「恋愛対象」とブツブツつぶやいていて再びため息つくと立ち上がって再び私に近づいた。
「俺、恋愛対象として見てないって初めて言われたっす…。
じゃあ、これから俺のこと恋愛対象として見れるようにするだっけすよ。
でも、その前に…」
「…?何言って…?Σちょッ!」
涼太は不満げな表情を浮かべるもすぐに不敵な笑みを浮かべ急に抱き締めてきた。
「聖知っち…本当にごめん…俺…もう2度と聖知っちの悲しむことしないから…許してほしい。…本当にごめん…。」
「……いいよ…もう怒ってないから。」
いきなり涼太に抱きしめられてびっくりしていると涼太は抱きしめたまま震える声で謝り抱きしめている手も震えていた。
手首の痛みも朝には引いたしこれ以上怒る気もないから怒ってないと聞くと涼太は安心し切った表情を浮かべた。